JSN■事実上の中国の沖縄属領化宣言

シェアする

JSN■事実上の中国の沖縄属領化宣言

●中国紙、「沖縄は日本が不法占領」との論文掲載

19日付の中国紙、環球時報は琉球(沖縄県)は明治政府が19世紀末に清国から奪い取ったもので、日本政府は今も沖縄住民の独立要求を抑え込んでいるとの趣旨の署名入り論文を掲載した。中国大陸に近い尖閣諸島(中国名・釣魚島)については中国領であることは明白で「日本には中国と話し合う資格もない」と結論付けている。

筆者は在日中国大使館勤務経験がある商務省の研究者、唐淳風氏。論文ではかつての琉球王国住民の大部分は福建省、浙江省、台湾付近の出身で、言葉も制度も中国大陸と同じだったと断言。

(引用終わり)

●事実上の中国の沖縄属領化宣言

上記の記事は、研究者の言葉を借りているものの、中国政府の見解と受け取ってよい。なぜなら環球時報は、もちろん中国共産党系で、人民日報、新華社と連携しているからだ。

かつて、チベット、内モンゴル、ウイグルを中国が自治区化、属領化するために、手始めに行ったことは、自国の領土と宣言することだった。つまり、事実上、中国は沖縄を属領化すると宣言したことに等しい。

これまでも尖閣、沖縄を自国領と宣言することを中国はしてきたが、今回の「中国漁船による尖閣領海侵犯事件」(海保への「職務妨害事件」ではなく、中国漁船の「領海侵犯」と呼ぶべき)で、さらに露骨な主張が激しさを増してきている。

●沖縄から米軍がいなくなれば、沖縄の中国属領化は加速する

中国にとって、沖縄県民が、民主党政権が、沖縄から米軍を追い出してくれれば、邪魔な米軍がいなくなり中国は沖縄属領化を加速度的に進めることができる。沖縄に米軍があることは、中国の沖縄属領化を防ぐうえで、重要なことなのである。沖縄県民の民意として米軍を追い出すことは、中国の野心をますます燃えあがらせることになるということを知らなくてはならない。

●沖縄を守ることの意味

沖縄が中国の属領となれば、今度は、米軍に変わり中国軍事基地が沖縄に出来上がる。そして、西太平洋は、中国軍艦が自由に航行する海となる。西太平洋が中国に抑えられれば、日本のシーレーンは、中国の管理下に入り、日本経済は中国の顔色を伺わなくれはやっていけなくなるだろう。

そしてやがては、日本国が中国の属国と化す。中国ではすでに、日本も中国の潜在的領土と言っていることを忘れてはならない。日本をチベットやウイグルのような自由のない国にしないためには、まずは沖縄の中国属国化を止めることである。それができるのは、今!我々の行動しかないのである!

(ささき)