特別来賓挨拶 尚衛氏(第2尚氏第23代当主)「正しい琉球歴史文化を継承発展させ、沖縄と内地の絆を更に強めてまいります。」

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沖縄県祖国復帰五〇周年祝賀の挨拶

ご来場の皆様、そしてネット中継をご覧の皆様、沖縄県祖国復帰五〇周年、誠におめでとうございます! 只今、司会からご紹介いただきましたように、私は第二尚氏第二三代当主の尚衞と申します。

東京にて、このような集会で尚本家の当主として、挨拶を行うのは、初めての事で大変うれしく思っております。また、これだけ多くの方に、沖縄県祖国復帰五〇周年をお祝いいただき、心より感謝申し上げます。尚本家においても、沖縄県祖国復帰五〇周年は、沖縄のみならず、日本国全体にとっても非常に重要な節目だと思い、このような場に立たせていただくことにいたしました。

さて、私は、かつての琉球国王の子孫であり、第二尚氏の後を継ぐ者であります。しかし、実は東京生まれの東京育ちであり、一人の日本人として育ってきました。それでも、尚家に生まれたものとして、避けられない役割があります。それは、琉球の歴史文化を正しく継承することです。たとえ、沖縄から離れていても、尚家の魂は常に沖縄にあり、一日たりとも心が沖縄から離れたことはありません。沖縄あってこその尚家であり、琉球文化あってこその尚家なのです。また、その逆も真だといえるのだと思います。

ここ、十年来、「沖縄はもともと琉球という日本とは異なる国だから、沖縄の人々は先住民族であり、その権利を認めないことは琉球人差別だ。」と訴える人を見ることあります。しかし、それは、沖縄と内地との対立を生み、私共が願っていることとは対極にあり、とても悲しいことです。

現在の琉球文化、沖縄文化は、沖縄の先人の築いた幾多の文化が積み重ねられ、独特の文化が形成されたものです。その文化をしっかりと継承していかねばならないと思っています。しかし、その基層には、古い内地の文化が流れています。皆様が沖縄の歴史や文化を学ぶことが、沖縄と内地の絆を強めるものではならないと思っております。

尚本家においてもその一助を担うことができればと、平成元年に一般社団法人琉球歴史継承振興会を設立しました。これから、皆様に様々なご相談を持ちかけることもあるかもしれませんが、その際は、どうかあたたかくお力添えをお願い申し上げます。

本日の沖縄県祖国復帰五〇周年式典を新たな出発点として、皆様とともに、正しい琉球歴史文化を継承発展させ、沖縄と内地の絆を更に強めて参りたいと願っております。

最後にあらためて、沖縄県祖国復帰五〇周年をお祝い申し上げます。誠におめでとうございます。

令和四年五月二十二日

第二尚氏第二三代当主 

一般社団法人琉球歴史文化継承振興会 理事長

尚 衞