■「沖縄南西諸島で中国軍艦航行」の意図は何か?
▼3月18日 沖縄南西諸島で中国軍艦航行
先日お送りしたメルマガですが、どんな意図が隠されているか、私もわかりませんでした。
情報とは、点であり、その点を結びつけると、その行動の意味がわかるという事をかつてのメルマガで紹介したことがあると思います。
●福田訪中の際に何が起こったか
過去には、元福田首相が訪中した際、こんなことがありました。
マスコミは、福田首相が訪中の際に、中国と東シナ海ガス田開発の解決のための話し合いが持たれるだろうと報道されました。
そして、その福田首相が訪中すると、どんなことが起こったかというと、中国は東シナ海ガス田上空に40回も軍機を飛ばしたのです。
これは、どのようなメッセージがこめられているかというと、福田首相へ「東シナ海ガス田開発解決の交渉を話題に出したら承知しないぞ」と圧力です。
結局、福田総理は一言も「ガス田」の「ガ」も言えずに帰国したのでした。
当時の新聞、マスコミの報道は、「福田訪中」と「中国軍機ガス田飛行」は、まったく別に報道されています。これを結びつけて報道した機関はなかったと思います。
●時系列に「点」と「点」の情報を結びつけると中国の意図は明確になる
中国の動きだけを観ていると、わからないことも、そのときにどんなことが起こっているかを注意深く見ていると中国のメッセージもよくわかります。
そのメッセージ(圧力)に気がつかず、気がついても、次の一手を打っていかなければ、どんどん追い込まれて行きます。
時系列に「点」と「点」の情報を結びつけて分析すると中国の意図は明確になります。
その視点で今回の情報を時系列に並べてきましょう。
さぁ、下記からどんなメッセージを日本に発しているか、皆さんもつかんでください。
▼3月16日 尖閣への不干渉求める 中国の保護法施行で外相 (2010年3月16日)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100316/plc1003162016018-n1.htm
▼3月18日 中国外交部、「尖閣列島は中国固有の領土」だと主権を主張
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0318&f=politics_0318_001.shtml
▼3月18日 沖縄南西諸島で中国軍艦航行
福田訪中の際の例を教訓にすれば、中国の意図は、わかるはずです。
これに対して、鳩山首相はなんらのメッセージも発していません。
「中国は、友愛の海に軍艦を出すとは何事か!」
というメッセージを鳩山首相は発すべきところです。
今のところ、そうした視点で報道している報道機関はないのではないでしょうか。
(JSN副代表・ささき)