<復興相 発言責任取り辞表を提出>
(NHK NEWS WEB 7月5日 9時10分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110705/t10013974351000.html
松本復興担当大臣は、岩手・宮城両県の知事に「知恵を出さないやつは助けない」などと述べ、被災者などの反発を受けたことの責任を取って大臣を辞任する意向を固め、5日朝、菅総理大臣に辞表を提出しました。
松本復興担当大臣は、週末、就任後初めて被災地に入り、岩手県の達増知事や宮城県の村井知事と会談した際、「知恵を出したところは助けるが、出さないやつは助けない」と述べたほか、村井知事が提唱している「水産業復興特区」構想について「県がコンセンサスを得ろよ。そうしないと、われわれは何もしないぞ」などと命令的な口調で求め、被災地や野党から「被災者の神経を逆なでするものだ」と批判が強まっていました。こうしたなかで、松本大臣は、5日朝、総理大臣官邸を訪れ、菅総理大臣に対し、辞表を提出しました。このあと松本大臣は、記者団に対し、「いい経験をさせてもらった」と述べたうえで、記者団が「退任ということでよいのか」と質問したのに対し、「はい」と答えました。松本大臣は、記者会見して辞任の詳しい理由などを説明することにしています。松本大臣は、先月27日に復興担当大臣に就任したばかりで、退陣を表明している菅総理大臣の政権運営は一層厳しさを増すことになります。
(転載おわり)
<松本復興担当相辞任へ 被災地での言動に批判、引責>
(asahi.com 2011年7月5日9時38分)
http://www.asahi.com/politics/update/0705/TKY201107050090.html
松本龍復興担当相は5日午前、首相官邸で菅直人首相と会談し、復興相を辞任する意向を伝えた。東日本大震災の被災地を訪問した際、知事に対し「知恵を出さないやつは助けない」などと発言したことが批判を浴び、引責した。
松本氏は復興基本法成立を受け、6月27日に復興相に就いたばかり。震災復興の重責を担う担当相が就任9日目で辞めるという異例の事態となった。菅首相はすでに辞任表明しているが、松本氏は首相が就任を強く要請しただけに、首相の任命責任が問われ、与野党からの辞任圧力が一層強まるのは必至だ。
松本氏は首相との会談後、記者団から「退任でいいのか」と問われ、「はい」と答えた。「いい経験をさせてもらった。後ほど会見する」と述べた。
(転載おわり)