民間沖縄対策本部■【世事関心】世紀の激戦 東シナ海をめぐる日中の攻略(上)(2/2)

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■【世事関心】世紀の激戦 東シナ海をめぐる日中の攻略(上)

新唐人電視台という中国語系メディアで、非常に興味深い動画がありましたので、紹介いたします。上の後半です。
日本の海上自衛隊の強さを客観的に見ることのできる番組です。

前半はこちらから

※新唐人テレビ(しんとうじんテレビ、New Tang Dynasty Television)は、アメリカ合衆国ニューヨークに本部を置く中国語専門のテレビ局である。法輪功系メディア。

【世事関心】世紀の激戦 東シナ海をめぐる日中の攻略(上)(2/2)

評論家 文昭氏
「原潜はもっと大きいので、浅い水域には適しません。南シナ海の大陸棚も200m未満です。ただし、やや平坦で日本や台湾から少し離れています。そこで中国軍は原潜基地を海南島・三亜の榆林に建設。南シナ海の掌握は中国にとって、直接的な軍事的意義があります」
国際評価戦略センター フィッシャー氏
「中国は南シナ海で原潜の安全な活動地域を造ろうとしています。東シナ海ならば、もちろん台湾を含むほか、ここは日米海軍の活動地域です。中国軍はここも制御したいのです」
専門家 文昭
「南シナ海を制御したら、中国軍は原潜で深海へもぐれます。バシー海峡、バリンタン海峡へ南下したら、北上し、日本の東の航路を脅かします。つまり、南シナ海か東シナ海から第一列島線を突破して、初めて日本を威嚇できます。東シナ海と南シナ海はセットです」

原子力潜水艦は、理論上、航行を続ける能力は無限です。しかし、原子力潜水艦の建設費用は巨額で、アメリカの攻撃型原子力潜水艦の場合、1隻20億ドル、日本円で約1600億円。戦略的原子力潜水艦は、もっと高価です。

だからアメリカやイギリス、旧ソ連といった軍事大国でさえ、潜水艦をすべて原子力潜水艦にする余裕はありません。よって中国軍も、しばらくの間は、通常動力型が潜水艦部隊の主力となりそうです。

軍事専門家 小川和久氏
「中国は60隻位の潜水艦を持っています。あと、原子力潜水艦の中でも、アメリカの航空母艦の機動部隊を追いかけたり、アメリカの原子力潜水艦とやりあうための攻撃型の原子力潜水艦。これが数でいうと8隻ぐらい、そのうち古い“漢(ハン)”というクラスは、ほとんどもう使い物にならない。そして新しいものが2隻から3隻、実際には運用できる状態です。ただこれも3隻運用できるといっても、3隻そのまま作戦には使えません。通常型の潜水艦でも、ロシアから輸入した“キロ”というタイプ、これは音がかなり静かです。この間、宮古島の沖を通ったのはこれです。これと中国の国産の“ソン”というクラス、“宋”。こういったものがやや新しいのだけど、これもやはり、十数隻くらいの規模でしか使えません。あとは古いです。中国から沿岸を守るのが精一杯です」

【司会者】1960年代、中国は潜水艦の研究と開発に着手。80年代末ごろから、実際の運用を始めましたが、東シナ海という不利な地形と、遅れた装備のため、中国は東シナ海での潜水艦競争で、水をあけられていました。

中国の一代目の通常動力型潜水艦は、035型の“明(ミン)”、二代目は039型の“宋(ソウ)”。どちらも旧式のディーゼル潜水艦です。これは、潜水艦が水面航行をする際、ディーゼルエンジンを動力として使います。ディーゼルエンジンは大型バッテリーとしても使われます。

潜水艦がもぐると、十分な空気をディーゼルエンジンに送れないので、潜水艦は充電した電力を動力とするほか、潜水艦の設備に供給します。

ディーゼル潜水艦の欠点は、バッテリーの電力がある程度まで消費されると、水面に浮上して充電しなければいけない点です。何度も浮上すれば敵に発見される危険が増します。

中国の東海艦隊の舟山基地から沖縄トラフまでは、最短直線距離で約470キロ。東海艦隊のディーゼル潜水艦は、十分に充電していても200海里しか潜航できません。つまり、中国軍のディーゼル潜水艦では、1度の潜航で危険な大陸棚の浅海を越えることが難しいのです。海面に浮上して充電をする必要があるものの、日米の進んだ潜水艦偵察システムが目を光らせています。

評論家 文昭氏
「中国軍の潜水艦は東シナ海で発見され次第、攻撃される状態です。日米の東シナ海での対潜戦略は固定翼の哨戒機です。ディーゼル潜水艦は何度も水面浮上する必要がある一方、哨戒機は巡視範囲が広く、先進のレーダー・赤外線探査設備を持つので、浮上した潜水艦をすぐに見つけて、攻撃できます。潜水艦が何とか逃れても、哨戒機が味方の援軍を呼び、広範囲で捜索します。ディーゼル潜水艦は遅いので、戦争で発見されれば、生存率は低いです」

このような劣勢の中、中国軍は長年、装備の改善のため大きな力を注いできました。積極的にロシアなど外国の機関に対し、援助を求めたのです。

1990年代、中国軍はロシアの“キロ型”潜水艦を導入。音の静かさでは世界をリードしているものの、いまだにディーゼル動力を使っており、航続距離の問題はいまだ未解決です。

しかし、輸入した装備の技術の消化と、ロシアなどから取り入れた技術を通じ、中国軍の通常動力型潜水艦の技術レベルは飛躍的な発展を遂げました。

国際評価戦略センター フィッシャー氏
「中国の発表では三代目の通常動力の攻撃型潜水艦を開発。15年以内の開発で、中身はまだあまり知られていません。外見からは先進的な特徴が見られ、ロシアの進んだ潜水艦と明らかに似た点があります。中国軍は潜水艦作戦能力で大きく発展を遂げています」

フィッシャー氏が触れた中国軍三代目の通常動力型潜水艦とは、“元級”039A型のことです。技術面については、まだ多くの点が不明ですが、旧式の“明”や“宋”と比べて、特筆すべき点があります。

“AIP”技術の導入です。これにより、水面下での潜航能力がずっと上がりました。
いわゆるAIPというのは、空気がなくても潜水艦のエンジンが水面下で動いて、動力を取り出せる技術のことです。

ディーゼルエンジンとガソリンエンジンはどちらも内燃機関に属し、空気が入ってこないと、動力を取り出せません。しかし、AIP技術を使えば、空気に依存しなくてもエンジンは動きます。これは、潜水艦にとっては画期的な技術なのです。

空気に依存しないエンジンは、各国、別の方法を採用していますが、大まかにいえば、閉鎖循環式のディーゼルエンジンや外部の加熱・冷却で動力を得る“スターリンング”エンジンがあります。

ただこの2つとも、液体酸素で空気を作る必要があります。このほか、燃料電池を選択したドイツの潜水艦は、水中でも動力を供給できます。

日本は工業の発展国として、潜水艦のAIP技術もずっと中国の先を行っています。2000年には、“はるしお型”にAIPの技術を取り入れ、そのあと、“そうりゅう型”も、空気に依存しないAIPを装備しています。

中国軍の“元”は、AIPシステムを使うことで、短い航続距離を克服できました。充電のため何度も浮上する必要がなく、ずっと潜航できます。こうして、一遍に東シナ海の大陸棚を越えて、深海にもぐれます。結果、姿を隠しながら相手の防衛を突破する能力がぐんと上がりました。

評論家 文昭氏
「中国の潜水艦のAIP技術が成熟して大量に装備したら、日米にとっては大きな脅威です。対潜哨戒機の役目が減るので、監視船や潜水艦で警戒するしかありません」

潜水艦に対する最も有力な武器とは、潜水艦に他なりません。潜水艦は、ソナーなどの音声探査機で、深海の音の情報を収集、分析。敵の潜水艦を発見するのは、どの方法よりも容易だそうです。

潜水艦の中でも、最もすごいのは、攻撃型の原子力潜水艦だといえます。というのも、原子力潜水艦は推進力が強く、進むのも早く、機動性にも優れています。一旦敵の潜水艦を発見したら、すばやく追撃できます。不利な状況ならすぐに逃げられます。

評論家 文昭氏
「憲法の制約により、日本は原潜を造れません。中国の潜水艦が日本の東側にまで達すれば、さらなる米軍の助けが必要です。米国の“バージニア級”、“ロサンゼルス級”攻撃型原潜は世界でも随一です」

戦後間もない1947年、日本は“平和憲法”を公布。戦争の権利を放棄したため、日本の軍事力は厳しい制限を受けることになりました。“大日本帝国海軍”の解散後、新たにできたのが海上自衛隊、その任務は、領海、排他的経済水域と海上輸送路の保護などに限られています。

別の面から見ると、海上自衛隊は長年、対潜水艦という防衛任務を柱としてやってきたので、その装備や訓練は、アジアでも屈指です。日本は、対潜哨戒機を所有するほか、通常動力型潜水艦と水上艦艇の性能でも中国の上を行くと見られ、教育や訓練のレベルも優れているそうです。

アメリカの助けのもと、日本は衛星から海底ソナーネットワークまで、立体的な対潜水艦の監視システムを所有。その一方、中国軍は防衛突破能力を上げ、東シナ海で軍事衝突の恐れも高まっていますが、小川氏はこう分析します。

軍事専門家 小川和久氏
「日本の海上自衛隊の潜水艦に対する能力は、アメリカに次いで世界で2番目なのです。その能力がアメリカと一緒に台湾の北半分の海域を見るわけですから、潜水艦は入ってこられない。でも中国の海軍の軍艦を5隻とか6隻沈める能力は、海上自衛隊のほうがあるわけです。そうやられてしまって、日本を攻めることも出来ないとなると中国は国際的に恥をかきます。中国の軍はそういうことはしないです」

【司会者】21世紀に入ると、中国海軍の活動は活発さを増します。潜水艦部隊の演習では、何度も第一列島線を越えました。中国大陸の愛国主義者はこれに興奮を隠せません。これは力の逆転を意味しているのでしょうか。小川氏のエピソードをお聞きください。

2004年11月、中国の攻撃型原子力潜水艦“漢”が宮古島と石垣島の間の海域に侵入。日本の海上自衛隊は、この潜水艦を追跡したほか、これを対象とした攻撃演習を何度も行いました。

軍事専門家 小川和久氏
「あの時、私の自衛隊のときのクラスメートが海上自衛隊の航空集団司令官、海軍中将だったけれども、彼の部隊はあの潜水艦を標的にしながら、ずっと攻撃する訓練をやっていました。何回撃沈したのかといったら、想定の中では何百回も撃沈しています」

【司会者】東シナ海の潜水艦をめぐる戦いで、一方は潜水艦の作戦能力を必死に高め、もう一方は対潜水艦のレベルを上げ続けています。

この矛盾した競争はこれからも続いていくでしょう。しかし、結局は潜水艦も海軍力の一部に過ぎません。では、海軍のほかの領域では両国の力関係はどうなのでしょうか。東シナ海の情勢ではどんな態度を取るのでしょうか。両国はこの互いにいがみ合う歴史の宿命に終止符を打てるのでしょうか。“東シナ海をめぐる日中の攻略”の後半をお楽しみに。

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