沖縄対策本部長■海上自衛隊ホルムズ海峡封鎖対処計画

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ついに海上自衛隊のホルムズ海峡派遣の検討が始まりました。

産経新聞のニュースです。

<タンカーに護衛艦 ホルムズ海峡封鎖の対処案>

産経新聞 2012.2.11 01:33

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120211/plc12021101330000-n1.htm

イランのホルムズ海峡封鎖に備え、自衛隊が対処計画の策定に入ったことが10日、分かった。原油輸送のタンカーを警護するため海上警備行動に基づく護衛艦派遣と、軍事衝突後の戦後処理で機雷を除去する掃海艇派遣の2案が柱だ。野田佳彦首相も同日の衆院予算委員会で「ホルムズ海峡で何か起こったときの想定はやらなければいけない」と述べた。

首相は「特別措置法や(海外派遣の)一般法という段階ではない」とも述べ、現行法の枠内で対応する考えを表明。検討すべき自衛隊の活動として「戦闘状態のときは限界があるかもしれないが、その前後にできること」と明示した。

核開発をめぐり欧米諸国などとの対立を深めるイランがホルムズ海峡封鎖に踏み切れば対艦ミサイルや機雷でタンカーなど民間船舶の航行を妨げることが想定される。日本の輸入原油の85%は同海峡を通過しており、深刻な影響を受ける。

このため海上自衛隊の護衛艦部隊を派遣し、日本籍や日本の事業者が運航する外国船舶を警護する案が浮上した。派遣の法的根拠は海上警備行動となる。アフリカ・ソマリア沖の海賊対策でも、海賊対処法の制定前には海上警備行動で護衛艦を派遣している。

ソマリア沖に派遣中の護衛艦2隻をホルムズ海峡に振り向ける案もあるが、海賊対策に穴をあけるのは得策ではないとして日本から護衛艦を派遣する。イランが中距離弾道ミサイル「シャハブ3」などを保有していることを踏まえ、ミサイル探知能力の高いイージス艦の派遣も検討している。

海自の掃海艇部隊による機雷除去は戦闘行為停止後の「遺棄機雷」に限定される。戦闘前や戦闘中の段階ではイランが「作戦行為」としてまいた機雷を他国軍と除去すれば、政府が現在憲法上許されないとしている集団的自衛権に抵触するとの解釈があるためだ。1990年8月のイラクによるクウェート侵攻後、海自は(1)多国籍軍の海上輸送支援(2)掃海(3)民間船舶警護の護衛艦(4)邦人輸送用の護衛艦-の派遣案を盛り込んだ対処計画を策定。翌91年1月からの湾岸戦争が終了した後、これをもとに同年4月に掃海艇など6隻をペルシャ湾へ派遣した。

2009年1月28日、浜田靖一防衛大臣は海上自衛隊に対し、海上警備行動に基づく派遣準備命令を発しました。

自衛官は警察行動ができないため、海上保安官を同情させ、武器の使用は正当防衛に限られています。憲法9条に縛られた海上自衛隊ですので、大した任務を果たすことはできないだろうと思ってしまいます。

しかし、そうではないのです。日本の海上自衛隊は、海賊対処に立派な国際貢献を果たしています。youtubeによくまとめて下さった動画がありますので、紹介いたします。

動画:国旗の重み 海洋国家日本の海賊退治

関連ニュースですが、これぞホルムす海峡封鎖の切り札といえる空中機雷探査装置を海上自衛隊が米国の企業に発注したニュースがありました。

ホルムズ海峡封鎖や南シナ海の機雷探査に活躍することを期待いたします。

(仲村覚)


<ノースロップ・グラマンのALMDSを調達、海上自衛隊が機雷対策に>

(【東京、メルボルン3日PRN=共同JBN】 2012.02.05 日曜日 18:28)

http://www.nejinews.co.jp/news/business/archive/eid4302.html

海上自衛隊はこのほど、日本の海岸線と港湾に出入りする海上交通防衛のため、4基のヘリコプター搭載レーザー機雷探知システムを調達した。これは、ノースロップ・グラマン社(NYSE:NOC)製の空中照射レーザー・機雷探知システム(ALMDS)が外国の海軍に直接委託販売された最初のケースである。

米海軍用ALMDSプログラム・マネジャーのドナ・カーソンジェリー氏は「ALMDSによって、日本の海上自衛隊はMCH-101掃海・輸送ヘリコプターを使った飛行速度で、かなりの距離をカバーすることが可能になる。この技術によって、機雷探知と無力化までの時間が大幅に短縮される。ALMDSは、脅威に先立つ機雷防衛策を提供する」と語った。

機雷探知システムはレーザーを用いて、海面近くに係留された機雷の探知、識別、位置把握を行うためストリーク菅の光検出・測距(LIDAR)を利用する。このシステムは広範囲の探知能力を持ち、扇状にレーザービームを照射して帯状の広さを確保し、ヘリコプターが前進するのにあわせて、「押しぼうき」のようにこの範囲を光で一掃していく。

4台のカメラがレーザーの扇状のビームで照射された同じ帯域をカバーするように配列されている。システムがイメージを受信するのに従って、自動目標認識アルゴリズムが機雷と思われる目標をピックアップし、そのイメージを識別のために保存する。このイメージは、ヘリコプター上のフリートオペレーターがコンピューターを使ったポストミッション分析ツールで識別する。

ノースロップ・グラマン軍用機システムのセクター担当副社長兼ゼネラルマネジャーであるパット・マクマホン氏は「海上自衛隊の機雷防衛策スイート・ソリューションにALMDSが加わったことにより、機体探知能力が大幅に強化された。このシステムは米海軍用として最初に開発された。またこの能力が搭載されたことによって、日米合同作戦の際の米海軍と海上自衛隊間の情報交換が改善されるだろう」と述べた。

ノースロップ・グラマンはALMDSの供給に際して、業界パートナーの川崎重工、富士通と緊密協力して作業を進めている。

マクマホン氏はまた「機雷防衛システムの追加によって、当社と日本の防衛省との強力な関係が広がり、このパートナーシップを大変誇りにしている。この関係は60年代初めにまでさかのぼる」と語っている。日本の航空自衛隊は1982年以降、ノースロップ・グラマン製のE-2Cホークアイ空中早期警戒管制システムを使用している。

ノースロップ・グラマンは、航空宇宙、エレクトロニクス、情報システム、技術サービスにおける革新的システム、製品、ソリューションを世界の政府、法人顧客に提供する世界的大手安全保障企業である。