JSN■中国海軍、東シナ海で大規模軍事訓練の後、沖縄近海を通り抜け沖ノ鳥島へ

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■中国海軍、東シナ海で大規模軍事訓練の後、沖縄近海を通り抜け沖ノ鳥島へ

このニュースは、当会メルマガですぐに流したが、その後の鳩山政権の動きも含めて書いてみよう。

●中国海軍、10日東シナ海で大規模軍事訓練の後、13日沖縄と中国海軍、東シナ海で大規模軍事訓練の後、沖縄と宮古島を通り抜け沖ノ鳥島へ。

中国軍は、昨年6月にも沖の鳥島で軍事訓練を行ったが、その訓練規模は増している。今回は潜水艦は2隻とも浮上し、わざと発見されるような航行をしている。しかも中国ヘリが自衛隊艦船近くまで飛来し挑発した。

日本国の首相は、ワシントンで開かれている核安全保障サミットで国を留守にしている最中でもあり、中国国家主席と顔を合わせる、このタイミングの中国の軍事訓練。果たして中国の意図は?

一言で言うなら、中国は民主党政権がどう出るか、試しを入れているのだ。

では、日本の反応はどうだったか。

●鳩山首相…胡主席に東シナ海ガス田開発の交渉開始を要請

民主党政権発足当初、鳩山首相は胡主席に「東シナ海を友愛の海にしよう」と提案した。今回のワシントンで開かれている核安全保障サミットでは、東シナ海ガス田開発の交渉開始を要請したという。

時間系列から見て今回の東シナ海での中国軍軍事訓練も鳩山首相の耳には入っていたはずだ。本来、鳩山首相は話を中国への抗議からから始めなくてはならない。

しかし報道によれば鳩山首相は、胡主席に今回の中国海軍の動きについて何も言わなかったとみられる。

さらに鳩山首相は、中国で日本人死刑囚4人の死刑執行についても一言も触れることなく、弱に中国製冷凍ギョーザ事件の容疑者逮捕を受け、日中双方の調査官が相手国の製造現場に立ち入ることを可能とする「日中食品安全推進イニシアチブ」について、「早いタイミングで関係閣僚で署名させたい」と述べた。

首相は、中国に日本の食品の安全にまで口を出させる気のようだ。また東アジア共同体構想について首相は、「日中両国が中核だ」と積極的に推進する考えをも表明している。

日本が中国に抗議すべくことは何にも言わず、中国のご機嫌を損ねないよう譲歩までしている。これが鳩山首相の「友愛」である。

<東シナ海ガス田開発:「交渉開始を」 鳩山首相、胡主席に要請>
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100413dde001030042000c.html

<首相、邦人死刑執行には触れず…日中首脳会談>
(読売新聞 – 04月13日)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1174734&media_id=20

●平野官房長官「公海上を通っているので、なぜ通ったと言うべきことではない」

日本では留守を預かる平野官房長官 が、「公海上を通っているので、なぜ通ったと言うべきことではない」と述べ、問題視しない考えを示した。

今回、中国海軍の動きは公海上であったが、今回の日本の反応を見て、公海上であれば、西太平洋まで出て行って軍事訓練を行っても日本は何も抗議してこないと判断したはずだ。

今後は、もっと日本の近海に踏み込めると思っているだろう。
「1歩下がれば、3歩踏み込んでくる」のが中国である。

●今後、中国海軍の日本近海での軍事訓練が活発化する

中国の今回の狙いは、西太平洋でアメリカに変わって覇権を握るための布石である。
民主党が米軍普天間基地の県外、国外移設の道を選択すれば、中国海軍の動きをけん制するものがなくなり、中国の日本属国化は加速する。

それも解らず、今回の中国海軍の動きに何も抗議できない民主党。そんな民主党に日本の安全は任せるわけにはいかないのである。

以下、ニュースより引用。

<大規模・長時間、中国海軍が軍事訓練を開始>
(読売新聞 – 04月10日 20:08)

【北京=佐伯聡士】中国人民解放軍機関紙「解放軍報」は10日、中国海軍の「東海艦隊」(司令部・浙江省寧波)が8日までに、東シナ海で、多数の潜水艦や駆逐艦、フリゲート艦、総合補給艦などが参加した合同訓練を開始したと報じた。

具体的な海域や参加兵力は伝えていないが、近年まれに見る規模の大きさ、訓練時間の長さだという。同紙は「遠洋訓練」としていることから、一定の距離がある海域とみられる。

同紙によると、これまでの訓練は、駆逐艦など個別訓練が中心だったが、今回は潜水艦、水上艦艇、艦載ヘリなど多様な兵器を投入、総合的な攻撃力、防衛力の向上を図っているという。昼夜連続の対抗訓練で、戦闘機による対艦ミサイルの発射、艦艇の電磁波妨害、反撃などが実施されたという。

訓練担当幹部は「こうした訓練を常態化、実戦化の方向に着実に発展させたい」と語り、遠洋作戦能力の強化に努める方針を強調した。

(JSN副代表・ささき)