【バック№:10/01/27】名護市長選は、安保闘争運動家を市長という権力の座につける事に成功した

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■名護市長選は、安保闘争運動家を市長という権力の座につける事に成功した

「名護市長選は移設反対派が勝利した」と新聞、テレビでは報道されています。しかし真実は、「名護市長選は安保闘争勢力が同志を市長という権力の座につける事に成功した」というのが真実です。

今年は、日米安保条約更新の年であり、それを阻止するための安保闘争が行われる年です。いわゆる2010年安保闘争がおきているということになります。60年安保のときから、安保闘争運動家は、基地撤去運動や護憲運動などで、活動を続けてきました。

民主党政権が発足し、社民党も連立で与党の座についた今は、かれらにとって安保破棄の最大のチャンスです。選挙運動では、安保破棄というイデオロギーを持つ市長や議員を多数輩出させるチャンスと見て選挙支援を全力をあげてたたかっています。その第一回目が名護市長選だったということです。

自民党は、これが安保闘争であることに気がつき、応援していれば、このような敗北にはならなかったとおもいます。非常に残念なことです。今年は、同様の選挙活動がいたるところで起きる可能性がありますので、同じ失敗をすることが無いように対策をとる事が重要だとおもいます。

名護市長選の移設反対派の闘争体制は以下のとおりです。

【名護市長選闘争体制】
<候補>
稲嶺進→名護在住の「一坪反戦地主」の運動家
(※一坪反戦地主:米軍の土地を基地撤去運動の為、多くの人で分け合って所有している地主、関東にも支部がある。)

<選挙事務所>
沖縄統一連(安保廃棄・くらしと民主主義を守る沖縄県統一行動連絡会議)

<後方支援>
安保破棄中央実行委員会(全国に共産党など47団体の全国組織が加盟)
http://homepage1.nifty.com/anpohaikikanagawa/tyuuou1.htm

<情報戦部隊>
琉球新報、沖縄タイムス
(偏向報道により、基地撤去派を一方的に支援、中国の軍拡を報道せず、米軍のマイナス面のみを報道)

<国家権力側>
民主党の左派、社民党、国民新党

以上の体制で名護市長選を戦ったわけです。

自民党政権の間は、日米同盟重視という軸はぶれる事はなかったのですが、民主党政権になって安保闘争運動にとって敵がいなくなったようなものです。

鳩山首相の「名護市長選で民意を聞く」というのは、国家権力の座にある者が安保闘争の活動チャンスをプレゼントしたわけです。つまり、安保破棄に向けた出来レースだったわけです。

最悪のタイミングで民主党が政権の座をとり、社民党が連立与党になりました。今年11月にオバマ大統領が来日しますが、それまでに彼らの運動が日米安保破棄を成功させる事のないよう、心して対策を練らなければならないとおもいます。

最後に、「普天間基地問題は2010年安保闘争である」という証拠になる文書のリンクを下記に張りました。彼らは、本気であり、政権与党に同志がいるという危機感を持った対応が必要です。

【参考資料】
<2010年1月20日 安保破棄中央実行委員会 事務局長 早坂義郎談話(抜粋)>
「安保破棄中央実行委員会は、安保改定50年にあたる今年、基地撤去と異常な対米従属の根源である日米安保条約を廃棄する国民的合意をつくりあげる努力をいっそう強めるものである。」
http://homepage3.nifty.com/anpohaiki/kenkai-danwa/kennkainado.htm#100120

<2009年6月23日 安保50年にむけた運動の出発集会のアピール(抜粋)>
安保廃棄の政治的条件をつくるため、総選挙をはじめとする政治戦に全力をあげ、安保廃棄を求める政治勢力の前進をはかりましょう。「安保50年」にむけて、安保廃棄の国民的多数派の形成にむけた運動を力強くすすめることを、心からよびかけます。
http://homepage3.nifty.com/anpohaiki/index.html

(JSN代表・仲村)