沖縄対策本部長■陸上自衛隊尖閣有事の大規模機動演習、日本と中国の報道比較

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■陸上自衛隊初の大規模機動演習

10日から尖閣諸島、沖縄の有事に備えて西部方面隊で大規模演習が行われます。

本来なら沖縄や尖閣諸島近海で演習を行うべきなのですが、沖縄に陸上自衛隊が大規模な演習を行う場所がありません。

そのため、大分県日出生台演習場で行います。日出生台演習場を尖閣諸島と想定して演習を行うのですが、それに加えて機動力を重視した演習を行います。つまり、有事の際手薄な沖縄に大規模な部隊を送り込む演習です。

その際に、北海道の戦車や装甲車を沖縄に送り込むということです。

今回は戦車や装甲戦闘車を積み込んだフェリーは、苫小牧港から大分港へ向かいますが、有事の際は石垣港や平良港、または那覇港へ向かうことになるということです。

■演習の意図を明確に伝えない日本のマスコミ

このような演習が行われるということは、日本の安全保障環境が緊迫してきたという証以外の何者でもありません。

それにもかかわらず、日本のメディア、特に沖縄のメディアはこの重要な事実を伝えようとしません。

一方中国のメディアは日本のメディアより客観的に報道しています。

下に比較できるように二つのニュースを掲載しました。

是非、じっくり比較してみてください。

(仲村 覚)


<自衛隊の演習で戦車が一般道走行>

(編注)該当の報道動画がリンク切れになっているため、同日の別の動画を掲載します。

戦車部隊を北海道から九州まで長距離移動させるため、陸上自衛隊は6日から7日未明にかけ北海道の一般道で戦車を走らせました。

乗用車に混ざって一般道を走るのは、千歳市に司令部がある陸上自衛隊第7師団の戦車など20両です。苫小牧港からフェリーに乗せるため、およそ30キロを交通量が少ない夜の時間帯に移動しました。

この演習は、中国の軍事的な台頭を見据えて政府が去年打ち出した「動的防衛力」に対応して行われました。戦車や装甲車は7日午後、民間のフェリーで10日から大規模な演習が始まる大分へ向かいます。(07日05:28)

<香港報道:陸上自衛隊、中国の沖縄攻撃を想定して九州で模擬演習挙行>

(仲村訳。訳文にお気付きの点がありましたらご連絡をお願いします。)

日本の自衛隊は11月10日(木)に中国を仮想敵国とした演習を挙行します。演習は中国解放軍を想定しています。

日本は沖縄とその附近の島嶼を侵略。演習は九州大分県で挙行。自衛隊員5400人が参加。

1500台の車輌と航空機30機で行います。

初めて民間高速客船を徴用します。世界最大の旅客双胴船。(ナッチャンWorld号)。

月曜日の午後に北海道の陸上自衛隊第7師団の最新型90式戦車10両と89式装甲戦闘車及び230名の自衛隊員が北海道苫小牧港に到達。

三千キロ以上離れた九州大分港水曜日の午後に到着し演習に参加する予定です。

この旅客双胴船は排水量が一万トンを超え全長112メートル、時速36マイル。

以前は主に北海道函館と青森県の間の津軽海峡を運航していました。

一度に350台の自動車と1746名の乗客を積載する事が可能です。但し、燃料費が高騰し2008年顧客を失い運航停止しました。

防衛省は、高速輸送船新艦建造コスト節約を研究。

日本の陸上自衛隊の精鋭部隊はロシアと北朝鮮の脅威を防ぐために大多数の部隊は北海道と東北に配備されています。

沖縄など南部島嶼が攻撃を受けた場合南部地域の戦闘に参加するためには、北海道から部隊と装備を動員しなければなりません。