JSN■名護市長選の勝利で安保闘争の陣地を手に入れた安保廃棄中央実行委員会

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名護市長選で新基地建設反対を主張する稲嶺氏を擁立して勝利を収めた沖縄統一連は、機関紙「統一連NEWS」に選挙戦の総括が掲載されていました。

<統一連NEWS2月8日号より>
http://homepage3.nifty.com/anpohaiki/anpo-news/okinawa09-35.pdf (リンク切れ)

この市長選ではこれまでにない闘いが展開されました。
後半のとりくみ(1/9~24)は次のとおりです。

*行動参加のべ1699名
*宣伝カー運行(5台)のべ153台
*街頭演説ポイント のべ1007カ所
*ハンドマイク隊 のべ76隊(3人/1隊)
*ビラ配付 70415枚
*ローラー作戦 のべ185隊(3人/1組)
*支持拡大4572人、朝晩の手振り のべ226名…など

また、全国各地からの支援、募金、激励も多くよせられ、370の個人・団体から約650万円を越える募金と120団体から寄せ書きが送られました。

~引用終わり~

■安保破棄の左翼運動によってつくられた米軍受け入れ反対の名護市の民意

ここで、付け加えたいことがあります。上記では左翼も言及できないことですが、テレビ等でも報道されている通り、名護市長戦前から、約1800人程の人口が増えています。

テレビでは、企業誘致策が成功したのだろうということでしたが、実際には、誘致された企業の社員は約100人の内、一名を除いてすべて沖縄県内からの採用でした。つまり、企業誘致による人口増には疑問が残ります。

住民票移動の詳細は明らかにされていませんので推測に過ぎませんが、左翼陣営が選挙のために住民移動した可能性も十分考えられます。

地元辺野古で米軍受け入れ賛成の署名活動に取り組んできた住民の方の情報では、8割が米軍受け入れ賛成ではないかという情報もあります。

辺野古住民の声として「辺野古米軍受け入れ反対派の看板や張り紙は、本土から来た人達の苗字。彼らは、普天間基地もそうだが、米軍基地ができるとその周りに住宅を建て始め米軍反対運動を起こす」と言います。

名護市全体でも今回の選挙で、稲嶺氏が1600票差で勝っていることを観ても、辺野古米軍受け入れ反対は、名護市の民意ではなく安保破棄運動によってつくられたと言っても過言ではありません。

■保守陣営の危機感の薄さと連携の弱さこそが危機の本質

国を滅ぼそうとする左翼勢力ながら、これだけの組織力と努力はあっぱれとしかいいようがありません。左翼を批判することは簡単ですが、逆に保守陣営の危機感の薄さと連携の弱さこそが危機の本質のように思えてなりません。

安保破棄を目指す彼らは、革命の陣地を手に入れたわけですから次の作戦を展開することが予想されます。

■安保破棄を目指す左翼陣営の次の作戦

安保破棄メールニュースの最新版をチェックしてみました。

案の定、米軍基地撤去、安保破棄の運動を名護発の全国展開を進めています。

メインの見出しは、
「基地撤去・安保破棄を目指し国民的大運動の展開を」
そして、次のような見出しが並んでいます。

・’10幹事会 沖縄県民と連帯し、署名・宣伝・集会など多彩な行動を
・安保50年-6月に全国統一行動を
・安保破棄中央実行委員会全国代表者会議のお知らせ
名護市長選の勝利を確信にするとともに「安保50年」のたたかいへの出発点です。
すべての団体・地方からの参加をお願いいたします。

以上~引用終わり~。

■愛国者の陣営も全国組織をつくって運動を展開する必要がある

2月6日のパネルディスカッションで、安保廃棄中央実行委員会は、普天間基地問題を安保破棄の闘争材料として使っているということをお伝えいたしました。そして実際にその通り、彼らは基地反対の運動の全国展開を着々と進めています。

彼らは6月に統一行動をとることを予定しているらしいので、私たち愛国者の陣営も先手を打っていくぐらいの気概が必要だと思います。政権与党が民主党になった今、全国組織をつくって戦っていく必要があるのではないでしょうか。

これから、署名運動など、誰でも参加できる取り組みから始めていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

■「辺野古新基地建設計画の中止と普天間基地の無条件返還を求める請願」

安保廃棄メールニュースには、請願書も掲載されていましたので、ご参考に紹介いたします。

——-<請願書(安保廃棄メールニュースより)>———

衆議院議長 横路孝弘様 参議院議長 江田五月様

辺野古新基地建設計画の中止と普天間基地の無条件返還を求める請願

【要請趣旨】
鳩山内閣は、普天間基地の「移転先」を5月までに決めるとし、名護市・辺野古も選択肢に含めて検討するとしています。
1月24日におこなわれた名護市長選挙では「名護市に新たな基地はつくらせない」との政策を掲げた稲嶺進氏が当選しました。1997年におこなわれた名護市民投票で新基地建設反対が過半数を占めたこととあわせて、名護市民の意思は明確であり、辺野古への新基地建設は中止すべきです。
普天間基地は、住宅密集地に隣接し「世界一危険」といわれているものであり、騒音被害も深刻です。住民生活の安全を守るためにも直ちに閉鎖し撤去することが求められています。そもそも普天間基地は、国際法に違反して米軍が接収したものであり、無条件返還すべきものです。
以上をふまえ、私たちは下記事項の実現を強く求めます。

【要請項目】
1.名護市辺野古ですすめられている米軍新基地建設にかかわる作業を中止し、計画を撤回すること。
2.普天間基地の即時閉鎖・無条件返還を求めること。

(JSN代表・仲村)