民間沖縄対策本部■菅直人、居座りの本当の目的とその危険な背景(後半)

シェアする

■菅直人、居座りの本当の目的とその危険な背景(後半)

前半はこちらから

■管首相、居座りの本当の理由とそのエネルギー源 ■独裁者ヒットラーより恐ろしい最悪の指導者 失策を続ける総理大臣に対して野党だけでなく与...

■「民主党」を捨てて「社民党」に乗り換えた菅直人

エネシフジャパンと最も密接な関係にあると思われるの政党が社民党です。なぜなら、6月15日の集会に顔を表したのが、社民党の福島瑞穂や阿部知子です。

また、離党しましたが首相補佐官の辻元清美もその集会に顔を表していました。

いま、菅直人を支えているのが、エネシフジャパンなら、その団体と行動を共にしている社民党が今最も菅直人をささえている政党という事になります。

という事は、菅直人が次何をやろうとしているのかを知りたければ、社民党が何をやろうとしているのかを見れば良いという事になります。

つまり、菅直人にとって他の大臣の意見は眼中になく、自分を応援してくれる社民党の意見の方が重要なのです。

海江田大臣に大恥をかかせた、「ストレステスト発言」もその裏には、原発の最可動を何としてでも停止させたい彼らの要望を汲み取った言動だと考えれば、行動のつじつまが非常にしっくりきます。

■菅直人を支える「社民党」の「脱原発アクションプログラム」

さて、その社民党は、「脱原発アクションプログラム」というのを作成しています。その資料の表紙には、「2020年には原発ゼロ」というスローガンを掲げています。そして、原発を停止のシミュレーションのグラフを多用し、電気の供給は可能だと説明しています。

<脱原発アクションプログラム(社民党)>

原発に関する菅直人の言動を変節の理由はこのアクションプログラムにあり、今後もこのプランにしたがって、動いていくものだと私は推測しています。

■管直人が8月6日、9日の広島・長崎の原爆追悼式参加にこだわる理由

菅直人は、下記時事のように8月6日、9日の広島・長崎の原爆犠牲者追悼式典への参加へ強い意欲を示しています。

<菅首相、広島と長崎追悼式典、出席に意欲>
(毎日新聞 7月7日(木)13時1分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110707-00000055-mai-pol

菅直人首相は7日午前の参院予算委員会で、8月6、9両日に広島、長崎両県でそれぞれ行われる原爆犠牲者の追悼式典について「昨年も出席させていただいた。(今年も)万難を排して式典に出席したい」と述べ、出席に意欲を示した。民主党の大久保潔重氏への答弁。(転載終わり)

私は、ここには非常に危険な罠が潜んでいると見ています。

どのような罠かは明確に分かりませんが、脱原発だけではなく、非核三原則の法制化に関する何かをしでかすのではないかと心配なのです。

いま、実質的に菅直人の支持母体である社民党も「非核三原則の法制化」を目指しています。

去年の8月6日の広島の追悼式典では、米国のルース駐日大使が米国の大使として同式典に初めて出席した中、広島の秋葉市長は、日本政府に対し米国の「核の傘」から離脱し、核廃絶の先頭に立つよう要請しました。これは、米国大使の前で日米安保の破棄を訴えたのと等しい発言です。

このような発言を国連事務総長をはじめ、74カ国の来賓がいる国際的な場で行ったのです。

現在広島市長は、秋葉市長を破った自民党推薦の松井一實氏が市長を務めているので、同様の発言をする事は無いと思いますが、国家指導者の立場にある菅直人本人が去年の秋葉市長と同じような発言をするというもっと大きな危険が潜んでいるのです。

断定できる事は何一つありませんが、「菅直人が参加に意欲を示している」という事自体に、日本にとって非常に危険な何かが潜んでいると私は感じています。

8月6日、9日は国会会期中ですので、与野党とも菅直人を国会に縛り付けてでも、万難を排してでも、広島・長崎の追悼式典に参加させてはならないと私は思っています。

(仲村覚)