JSN■疑問の多い共同通信の「華人連盟6月出航中止」報道

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世界華人連盟が6月の尖閣諸島に向けての出航を中止したと報道されました。
発信元は「共同通信」です。共同通信の情報を元に各新聞が報道しています。

<尖閣への6月出航を中止 華人連盟、震災に配慮>
(産経新聞 2011.4.10 20:17)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110410/chn11041020180003-n1.htm

沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張する台湾や中国、香港など6カ国・地域の民間団体でつくる「世界華人保釣連盟」が、6月17日に計画していた大型客船での尖閣諸島への出航計画を中止したことが10日、分かった。(以下省略)


■疑問1:中国新聞社のオリジナル報道が全く無い「尖閣出航中止」
では、台湾や中国ではどのように報道されているのか、中国語サイトを検索してみました。その結果、中国の新聞社が自社で取材して報道した記事をいくら探しても見つける事ができませんでした。出航中止と報道されている記事には、全て「日本の報道によると」とか「日本の共同通信社によると」と記載されています。

つまり、中国の新聞社では、出航中止という記事を書いた人がいないという事です。非常に不自然な感じがします。

<日称保钓联盟因顾及日本灾情中止前往钓鱼岛>
http://mil.huanqiu.com/world/2011-04/1620314.html

※中国語の報道には、全て「日称」の文字が入っています。日称=日本によると、据日本媒体消息称=日本のメディアのニュースによると。

■疑問2:「理想還在召喚」保釣40周年大会でも全く触れていない。
共同通信社の尖閣中止の取材は、4月10日と報道されています。中止を明らかにしたと報道されている、華人連盟の会長の黄錫麟は、台湾の民間団体「中華保釣協会」の会長も兼ねており、その日と前日の9日は、「中華保釣協会」主催の「理想還在召喚」保釣40周年大会に参加していました。果たして、出航中止はこの大会で発表されたのか調べてみました。

わかりやすい情報源を見つけました。台北在住の日本人の李登輝友の会台北支部の方がもぐりこんで報告してくださっていたのです。日本語で解説されているので、大会の様子が最も詳しくわかる貴重な情報源です。

<日本李登輝友の会 台北事務所-「理想還在召喚」保釣40周年大会>
http://twoffice.exblog.jp/15232297/

その結果、このブログにも、6月17日の事については何もふれていません。是非、ブログを確認してみてください。

■メア日本部長発言の歪曲報道で日米関係の破壊を工作する共同通信
共同通信は、最近沖縄の左翼勢力の応援部隊に回ったかのうような報道をしています。メア国防部長の沖縄県民侮辱発言を掘り起こしたのも共同通信です。

<和の文化「ゆすりの手段に使う」 メア米日本部長が発言>
(共同通信 2011/03/06 16:56)
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030601000386.html

<参考ブログ:共同通信の悪意ある和訳 ケヴィン・メア (Kevin K. Mayer)
発言和訳で manipulation を 「ごまかし」 と
http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/201103100000/

そして、先日退職されたメア氏が釈明会見を行いましたが、それについても共同通信は驚くほど迅速な反撃ニュースを報道しています。

<メア氏は再び信じ難い発言と米准教授 「捏造」との反論に>
http://www.47news.jp/47topics/e/205400.php
「沖縄はゆすりの名人で怠惰」などの発言で米国務省の日本部長を更迭され、退職したケビン・メア氏が米紙の取材に「発言録は捏造(ねつぞう)」などと述べたことに対し、アメリカン大のデービッド・バイン准教授は共同通信に「メア氏は再び信じ難い発言をした」と述べ、発言の詳細をさらに明らかにして反論した。
バイン准教授は昨年末、学生を引率して国務省を訪れ、ともにメア氏の発言を聞いている。(共同通信編集委員 石山永一郎 2011/04/17 18:25)

引用終わり

今後、共同通信の海外ニュースは信用してはいけないと思います。現地の新聞社と比較してからではないと、大きな判断ミスをする可能性が高いと思われます。

■結論:6月17日の出航中止報道は現時点では無視するべき
共同通信の報道姿勢がどのようなものか、ご理解いただけたと思います。琉球新報や沖縄タイムスと同じように工作機関としての役割が表面化してきたように感じます。
そこで、結論ですが、世界華人連盟の6月17日の出航中止報道は現時点では無視するべきです。今年1月2日に世界華人連盟を結成した時には、共同通信だけではなく、香港時事や中国の大公報社が報道しており、客観的な事実として確認する事ができました。

<世界華人保釣連盟、釣魚島の主権と中国の領土を守るために設立>
2011年1月3日 03:45:17 大公報
http://gb.takungpao.com/hm/top/2011-01-03/418198.html
しかし、今回は、共同通信以外のメディアは全く報道していません。つまり、記者会見で発表されたものでは無いという事です。非常に不自然な状況ですので、裏が取れるまでは無視するべきと私は判断します。

現在は、情報鎖国の日本では、海外の事実を知るためには、日本の新聞を信じてはいけないというのが厳しい現実です。日本を守るためには、情報戦争を勝ち抜かなければなりません。

(JSN代表 仲村覚)

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