JSN■中国、米韓合同軍事演習に反対、南シナ海・東シナ海で軍事訓練

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※本日は沖縄で、セミナーが開催されます。

<7月10日(土)>~緊急国難セミナー~
「ここまで来た!中国共産党の沖縄侵略」
平成22年7月10日(土)午後5時~
普天満宮社務所
沖縄県宜野湾市普天間1丁目27-10

■中国、米韓合同軍事演習に反対、南シナ海・東シナ海で軍事訓練

【中国 米韓軍事演習に断固反対(NHKニュース 7月8日)】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100708/t10015622681000.html
アメリカと韓国が、哨戒艦の沈没事件を受けて、中国の近海で合同軍事演習を計画していることについて、中国外務省は8日、この演習に断固反対する立場を示しました。

●始まった東アジアでの米中の覇権攻防戦

中国は、米韓合同軍事演習に反対を表明の一方で、7日に東シナ海、南シナ海での軍事訓練を行っている。また先のメルマガでも紹介したように7日には西太平洋へも中国軍艦は向かっている。

【米韓合同軍事演習:黄海の演習、中国が反対を正式表明 ミサイル訓練でけん制】
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2010/07/09/20100709ddm007030067000c.html

毎日新聞は相変わらずの中国の立場に立った報道を展開した。
まとめるとこうなる。

米韓合同軍事演習に対して中国は、東シナ海では、超音速対艦ミサイル(空母キラー)発射訓練。

南シナ海では、8日に中国最大の揚陸艦「崑崙山」が艦載ヘリと特殊部隊による演習を実施。

中国軍事科学学会副秘書長の羅援少将は、5日に香港フェニックステレビの対談番組で、黄海に入った米空母などは、「動く標的になる。双方の実力を知る好機となる」との発言を紹介。

中国は、軍事演習と外交攻防によって、黄海、東シナ海、南シナ海での周辺海域から米軍を締め出すことを目標にしている。

米軍の発言はまったく取り上げず、日本は中国の軍事訓練の危機の中にさらされている現状については何の分析もされていない。中国の立場からの主張を中心に報道しただけである。

さらに、韓国は、中国の強い反発、北朝鮮に誤ったシグナルを送ることになり、米韓軍事訓練が中止出来ずに厳しい立場に立たされていると報道。

まるで北朝鮮の哨戒艦攻撃ではなく、米韓軍事訓練が悪く中国はそれを抑止するために軍事演習を行うかのように報道だ。

一方で、北朝鮮の立場まで紹介し、「安保理でわずかでも北朝鮮を中傷する決議がされるなら決死の大戦を辞さない」との警告を載せ、まるで悪いのは、米国と韓国側であるかのような報道ぶりである。

●日本側の防衛音痴

本来であれば、米中の軍事対決が幕をおろした今、日本の近海に迫る危機に対する声明を発表すべきところだ。

しかし、「生活第一」いや「選挙第一」の菅首相は、日本に迫っている危機感すら感じていない。「韓国の立場を支持する」と発言したのは嘘だったのか。

(JSN副代表・ささき)